文 CDB 学生時代から映画鑑賞を始め、社会人になった現在でも年間で約100作品鑑賞しているブロガーのCDBさん。いろいろな職場で働く中で、CDBさんは「重要なポジションに就く、表立って評価されてもおかしくない人々がさまざまな事情によって影に隠れてしまう様子」を見てきたのだそう。その構図は、一般的な職場だけでなく、映画制作の中でもあるのでは……と語ります。 そこで今回は、映画作品に関わったクリエイターに注目し、CDBさん独自の目線でくわしく語っていただきました。 ***『Hidden Figures』という映画がある。日本では『ドリーム』という邦題で公開された、60年代のNASAをテーマにした黒人女性スタッフたちの物語だ。『Hidden Figures』(隠された人たち)という原題には、アメリカの威信をかけた有人宇宙飛行、マーキュリー計画に関わる重要な仕事をしながら歴史の表面に出ることがな