この映画をめぐり親しい友人の間で殴り合いの喧嘩が起きるかと思ったら、二人とも大人なんで「確かにそういう視点もありますね」という感じで収まりました。 普段の主張が非常に近い人たちでもどのような感想を持つかは二つに分かれております。 私は公開初日に観に行きました。 映画を観ながら私の頭の中をグルグルしていたのは、「安倍首相は日本をこういう国にしたいのかしら、したいんだろうなあ」という自問自答でありました。 911で愛国心に目が覚め、悪い奴らはやっつけなきゃ、と地獄の特訓を突破し、レジェンドと呼ばれる狙撃手になりました。 愛国の果てに待ち受けているものは「ここはクソだ」とつぶやく弟との戦場での出会い。 女、子供を撃つか撃たないかの葛藤。 戦友を殺した「蛮人」を叩き潰す、と怒りに任せての出撃。 また、仲間が殺される。 帰国しても大きな音におびえる毎日。 最後はあれだもん。 アメリカ側から見ればすべ