初めまして,高安です。“メタ脳”というのは,抽象的にモノゴトを考えることを意味しています。このテーマで書こうとしたのは,編集者の方から「『ITアーキテクト』はどのような考え方をしているのでしょうか,それを書いてほしい」というリクエストをもらったからです。そこで今回はまず,私が考える理想のITアーキテクト像と,ITアーキテクトに欠かせない「抽象化する思考」についてお話します。 システムには複数のステークホルダーがいて,それぞれ別の視点を持っています。これらの視点を統合して整合性をとり,抽象的なモデル,つまりアーキテクチャを作ることが,ITアーキテクトの役割です(図)。 ただし,抽象化するだけでは単なる評論家になってしまいます。ハードウエアやネットワーク,ミドルウエア,開発言語といった具体的な実装技術にも,ある程度精通していなければなりません。そうでないと,個別の要素技術を専門にするスペシャリ
![オブジェクト指向を高校の必修科目に?:高安厚思の "メタ脳 "を鍛えよう:ITpro](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)