山本五十六とは、決して戦場には出撃しない、現場指揮はとらない、 安全圏にいて自分の命を惜しむ、史上最低の高級軍人だった。 2008年12月13日 土曜日 ◆『連合艦隊司令長官 山本五十六の大罪』 中川八洋:著 ◆第二節 怯儒に生きた"世界一の臆病提督"山本五十六 山本五十六とは、決して戦場には出撃しない、現場指揮はとらない、安全圏にいて自分の命を惜しむ、"卑怯"の二文字を絵に描いた、史上最低の高級軍人だった。連合艦隊司令長官でありながら、空母六隻を出撃させながら、パール・ハーバー奇襲の指揮を執らず、部下の南雲忠一・中将にそれをさせて、自分は瀬戸内海に浮かぶ「戦艦ホテル」で優雅な日々を過ごしていた。 一九〇五年五月の日本海海戦で、東郷平八郎が旗艦「三笠」の艦上ではなく、佐世保(長崎県)港に浮ぶ軍艦の一つで読書しながら、ただ吉報だけを待っていたなど、想像できようか。あるいは、一八〇五年のトラフ