各メディアで大きく取り上げられた今年の全日本卓球。会場にも史上最多の観客が押しかける盛況ぶりだった 【写真:田村翔/アフロスポーツ】 14歳張本智和(エリートアカデミー)の男子シングルス優勝、決勝が17歳“みうみま”対決となった女子シングルスなど、新しい時代の幕開けを感じさせる結果となった卓球の全日本選手権(全日本卓球)。開幕前から史上最高レベルの戦いになるだろうと予想されていたが、終わってみればそのレベルは予想をはるかに超えるものだった。一方で、入場者数も史上最高の2万8450人を記録し、各種メディアでの取り上げ方もおそらく大会史上最高の盛り上がりを見せた。ここ数年、卓球の注目度は上がる一方という、かつての卓球からは信じられない状況だ。 かつて卓球は「マイナースポーツ」の名を欲しいままにしていた。マイナーだけならまだしも「暗い」「ダサイ」とまで言われ、蔑み(さげすみ)のネタにさえされてい