「ニュース番組が終わったあとCMを挟んで時報が正午を告げるとテレビ画面には…」――電子書籍サイト「パブー」に2010年に掲載された“タモリSF”小説、「300年後も、わらっていいとも!」がじわじわ注目を集めている。 1982年の「いいとも!」放送開始からまもなく、日本中のお茶の間で「お昼の顔」になったタモリは、いつしか「昼」または「昼的なるもの」を象徴するシンボルとして、あるいは「世界に昼をもたらす者」として捉えられるようになる。タモリの死後も番組は続くが、そっくりさんを使っても思考をコピーしたアンドロイドを投入しても、失われたものは取り戻せない。300年の時を越え、タモリの魂が思わぬところで見つかり―― 星新一のショート・ショートのような世界観の全7ページの小説は、現在4000ダウンロードを突破。会員登録するとPDFでダウンロードしたりKindleに送信することもできる。 作者であるni