インターネットが登場するまで、書籍を出版する側は読者の本の読み進め方を理解できておらず、どのような本で読者が読飛ばしたり拾い読みしたりするのか、またはじっくり読むのかが謎のままであった。しかし、電子書籍の普及により、読者がどのように本を読んでいるのかを追跡可能になり、実際にそうした情報を収集して提供する企業も現れているそうだ(slashdot、New York Times)。 独立系出版のSmashwords社は、10月より定期購読サービスを開始した電子書籍ライブラリ「Scribd」上に225,000冊の電子書籍を公開している。また、同様に今秋よりサービスが開始された「Oyster」と呼ばれるライブラリにも電子書籍を公開している。こうした企業が集めたデータを利用して書籍の「読み進め方」を調査しているそうだ。 集められたデータによると、たとえば長編のミステリー小説では、話の結末を知りたくなっ