成体の脳を透明化し1細胞解像度で観察する新技術を開発 -アミノアルコールを含む化合物カクテルと画像解析に基づく「CUBIC」技術を実現- ポイント 新規スクリーニング法を用いてアミノアルコールが成体脳の透明化を促進することを発見 1細胞解像度での全脳蛍光イメージング法を実現し、立体的な免疫染色像取得法も確立 全脳の遺伝子発現を比較する情報科学的解析手法を開発し、サル脳の透明化にも成功 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、脳全体の遺伝子の働きやネットワーク構造を3次元データとして取得し、サンプル間で定量的に比較するための基盤技術「CUBIC(キュービック)」を開発しました。これにより、成体のマウスと小型のサルの脳(マウス脳の約10倍の大きさ)を透明化し、1細胞解像度で観察することに成功しました。これは、理研生命システム研究センター(柳田敏雄センター長)合成生物学研究グループおよび理