理化学研究所(理研)は、多細胞システム形成研究センター長に、大阪大学大学院教授 濱田博司氏を内定致しました。 同研究センターは、理化学研究所自らが定めた「研究不正再発防止をはじめとする高い規範の再生のためのアクションプラン(平成26年8月26日)」の一環として、旧発生・再生科学総合研究センターを昨年11月に再編して組織したものです。センター長については、外国人研究者を含む外部有識者からなる委員会を組織し、発生・再生分野における今後の科学的潮流を見据え、国際的水準で第一級の指導者を選考するように諮問していました。 濱田氏は、哺乳動物胚発生の分子制御機構の解明から、動物の体の左右非対称性を探求し、基礎生物学分野において国内はもとより国際的にも顕著な成果をあげてきました。濱田氏が築き上げたこれまでの研究成果は、ヒトの先天性心臓奇形や代謝疾患までも含む様々な疾患と関連しているため、臨床医学への波及