本年4月からは特定検診・特定保健指導が開始され、メタボリック症候群対策への関心が高まっています。アサヒビールグループにおける消費者調査によると、「ダイエットを中止したくなる要因」として、「空腹に耐えられないとき」56%、「口寂しさに耐えられないとき」46%が上位に挙げられているとおり、ダイエットを実践する上で、“空腹感を克服”することは特に重要な要素といわれています。 「健康おいしさ研究所」は、この“空腹感を克服”するというテーマに対して、「満腹感を持続することができる素材」探しという課題を設定し、さまざまな食品素材を探求してきました。今回の学会では、満腹感への寄与が大きい栄養素として特に「たんぱく質」に注目して行った研究結果を発表します。 【動物試験による候補素材の選抜】(図1参照) 雄性7週齢ラットを使った摂餌(せつじ)量測定実験により、 食品用たんぱく素材17種類をそれぞれ配合した