※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 「アニメの展覧会」ではなく、富野由悠季というひとりの作家にフォーカスする ── 近年はアニメ・漫画関連の美術展が増えていますが、なかには会場限定の物販がメインで、展示物はオマケじゃないのか?と疑ってしまうような安易なものもあります。 山口 はい、確かに。それに、出版社や新聞社が企画して、美術館は場所を貸すだけ……というパターンもまた多いです。そうしたパッケージ化された企画展では、展示物はどこか大手メディアとかプロダクションが先に決めていて、美術館は中身を点検して指示されたとおり設営するだけです。「富野由悠季の世界」展はそうではなく、もともと富野監督を好きな人がもう一度認識を改めるぐらい、富野由悠季という作家のすごさを伝えたかったんです。