ここ数日の中国の反日デモ勃発から、特にtwitterやブログなどウェブ上でしきりに「民度」という言葉を見かけるようになった。反日運動が高じて暴力的な行為に及ぶ中国の人々、あるいはそれに対抗意識を燃やして日本で急進的な意見や行動に出る人々などを批難する文脈で「民度が低い」という表現がされているようだ。Wikipediaによると「民度」とは『民度(みんど)とは特定に地域に住む人々の知的水準、教育水準、文化水準、行動様式などの成熟度の程度を指すとされる。明確な定義はなく、曖昧につかわれている言葉である。』とある。「民度」という言葉の由来と成立過程は実は詳しくわかっていないらしい。その「民度」という言葉の登場から変遷について陳贇氏の論文『「民度」――和製漢語としての可能性』が詳しかった。同論文によると、「民度」と言う言葉は明治時代に日本で作られた造語であるらしい。以下『』内は同論文より引用。「民度