JPモルガンが1970年から今年1月まで44年間の円の実質実効為替相場を分析した結果、今年に入り円は2007〜2008年を除くと1982年以後で最も低い水準まで落ちたことがわかった。実質実効為替相場は物価と貿易比率を考慮して実質購買力を反映した指数だ。 金融業界は実質実効為替相場で見ると現在の円相場はすでに下がるだけ下がり、欧州連合(EU)の一部の国に影響が出る水準まで下落したと分析した。また、アベノミクスの成功の可否が不確実な点から円が中長期的に下落を続ける可能性は大きくないとの見通しを示した。