この記事では、1980年代にフランスで製造され、実際に運用実績のある、信じられない構造のクシェット(簡易寝台車)について備忘でまとめます。 Cabine 8(キャビン・ユイット) 車両コンセプトそのクシェットの名前はCabine 8(キャビン・ユイット)とのこと。名は体を表し、キャビン8の8は1つのコンパートメント内に8つの寝台(シート)が並んでいるよ、という意味ですが、参考にした書籍・サイト(フランス語)をまとめておきます。 革新的なコンセプトで成功を収めたB12uの車。※Bは2等車を意味する記号 一方では革新的なコンセプトであり、他方では快適性の悪夢でもあるB12uは、26.40mの車に96席のシートを提供しながら、横になることと座ることの中間的なソリューションでなければなりませんでした。 このようにして、12のコンパートメントに8人乗りの座席(それゆえ「キャビン8」という愛称)を備え