奈良市にある奈良女子大学が、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生を受け入れる方向で検討を進めていることがわかりました。 これまで、入学の条件を戸籍上の女性に限っていましたが、戸籍上の性別が男性であっても、本人が自覚する性別が女性であるトランスジェンダーの学生を受け入れる方向で検討を進めていることがわかりました。大学は、先月学内に立ち上げたワーキンググループで、受け入れを開始する時期や具体的な対応策などを決めていきたいとしています。 心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生をめぐっては、東京・文京区にあるお茶の水女子大学が2020年度から受け入れることを決めています。奈良女子大学の小川英巳副学長は、「入ってくる人が納得できるような環境を整えられるよう、受け入れる側の準備や合意形成を丁寧に行い、受け入れに向けて前向きに検討していきたい」と話しています。