同じ入場料を払っているはずと文句も言いたくなるが、迂回したコースは回廊をいくつも渡っていくもので、3~4m間隔に20cm程の段差がある。担ぎっぱなしで移動するしかないが、サポートの負担もかなりなものだろう。当然、全てにスロープを渡せば車イスでも移動できるが景観への影響も懸念される。とても難しい問題だ。 とその時、車イスのM嬢から 「これで写真撮ってきて、あとで教えて」 とデジカメを渡された。これならばリアルな体験を共有することは出来ないが、どんな所だったかイメージは伝えられる。 以前、目の見えない方が「写ルンです」を愛用している話を聞いたことがある。「目が見えないのになぜ?」と思ったが、旅行から帰ってきた時に、自分が撮影した写真を家族に見せたいのだという。「へーこんなところに行ってきたんだ。」「キレイなところだね」などコミュニケーションツールとして使っているのだそうだ。また、カメラならばど