『風の谷のナウシカ』(全7巻)を久しぶりに読む。 アニメ版と違い、 宮崎駿という表現者の凄まじい思想的苦闘をそこにみて取ることができてなかなか面白いです。 読み手のレベルを選ぶマンガで、読むたびに深い気づきがある。 まだ読んでない人はぜひ。。 (難しいテーマなんで、興味ない人は読まなくていいです) ~ここからネタバレ~ ■「王蟲の体液と墓のそれとが同…」発言 7巻の最後。ナウシカの「王蟲の体液と墓のそれとが同じだった」 とある確信をもって悲しんでる1コマ。 この発言をどう捉えるかという問題があります。 一般的な解釈では 旧世界の人間(墓所..)による思惑も自然の摂理(王蟲..) もそれ自体は本質的にはさして変わりはないのだ、という風に読み取れます。 (さらに、それら自体ももっと大きな摂理の中の一面一面にすぎない、とも読み取れる) ナウシカたちがその命を闇の中で瞬かせるのには意味があるが、そ