こんにちは、みどりの小野です。 今日は津原泰水さんの「エスカルゴ兄弟」の感想を。 ミステリ、ホラー、ラノベにSFと幅広いジャンルで書き続ける津原さんの最新作はなんと料理小説! 主人公は出版社の新人編集者、柳楽尚登。 実家はうどん屋、調理師免許を持ち、将来の夢は飲食業。 しかし思い通りの職種に就けず、なぜか出版業界へ。 それでもこれも天職と、確固たる充実感を覚えていたのだけれど…? タイトル通りエスカルゴのようにぐるぐる目まぐるしくて楽しい、そしてなにより美味しそう!な一冊でした。 「エスカルゴ兄弟」あらすじ 主人公柳楽尚登は新人編集者。 香川では有名なうどん屋の次男坊。 将来はうどんのように親しみのある食品業界で働きたい、と思っていたものの有名大学の仏文科卒、という気難しそうな学歴が災いし、就活にはことごとく失敗。 やっと受かった出版社で慌ただしいながらも充実した毎日を送っていた矢先、社長