インターネットブラウザの歴史を振り返ると、先に登場したのは「Netscape」だったが、Microsoftは、Netscapeを超える出来ではないにせよほぼ同じことを行える「Internet Explorer」(IE)を作った。同社は、総力を結集し初期のNetscapeの挑戦を打ち砕いてデスクトップ市場を独占する際に、法律を犯すことになったが、それもIEの普及には影響を及ぼさなかった。 だが、IEの独り勝ちの理由を独占禁止法違反だけで説明すると、歴史を不正確に書き換えることになる。実際には、MicrosoftがIEのバージョン3を送り出すまでに、このブラウザは、Netscapeより優れてはいなかったにせよ同程度によくなっていたと言える。この2つのブラウザがその後どのように戦いを終えたかは、誰もが知っている。 今では、大半のPCユーザーがIEを使っているが、その理由は、そうするのが最も面倒が