人が意思決定を行うとき、どんな指標が参考になるだろうか。その最右翼として位置付けられるのが、ある事象が発生する「確率」である。天気予報の例を持ち出すまでもなく、確率の値は、0から1のあいだで表され、1に近ければある事象が発生する確率が高く、0に近ければ事象は発生しにくいと想定することができる。そして、この確率は過去の結果データから経験的に導き出される。したがって、データが多ければ確率の値は安定し、より信頼を置くことができるようになる。 この確率値を算出するメカニズムとして利用されるのが、「データマイニング」である。今回はその中でも強力な手法の1つ、ロジスティック回帰分析を例に、キャンペーン対象顧客、そしてキャンペーン案内オファーの意思決定プロセスを概観していこう。 ロジスティック回帰分析 ロジスティック回帰分析の手法は、既に発生した事象のデータを利用して、ある事象の発生確率を算出する数式モ