「人々に豊かさを提供する」という信念 前野 今回でソーシャルリスニングに関する企業訪問は3回目なのですが、ソーシャルの方針は企業文化と密接に関わっていることが分かってきました。そこで、まず御社のコミュニケーションの方針からうかがいたいと思っています。御社では社員もアルバイトも「パートナー」と呼び、お互いに尊敬と尊厳を持って接し、いわゆる「上下」の関係は撤廃されています。そのような中で組織の秩序を保てるのはすごいことだと思うのですが、これが、「お客さまに感動体験を提供すること」につながっているということでしょうか? 松村 はい。ブランドはDNAで語られます。約2500人の社員、アルバイトを入れると2万人以上のパートナーが同じ気持ちになるためには、全員が集まって1つのDNAを作らなければなりません。われわれは、コーヒーではなく「カルチャー」を売っています。そして、「人々に豊かさを提供する」とい