11月29日に行われた国民投票で、イスラム寺院の塔「ミナレット」の建築を禁止するイニシアチブが予想に大きく反し、大差で承認された。イニシアチブが可決されるためには、過半数の賛成票と、賛成票が過半数を数える州の数でも過半数を取ることが必須で、極めて珍しい。現行憲法が発布された1874年以来、今回の承認は17番目となる。 一方、兵器輸出禁止を求めたイニシアチブは反対票68%の大差で、否決された。今回の投票率は50%を超え、スイスでは高い投票率となった。 塔はイスラム政治のシンボル 「ミナレットの建設を禁止する条項を憲法に盛り込む」ことを要求するイニシアチブを発足したのは、右派政権党の国民党 ( SVP/UCD ) とキリスト教原理主義的といわれている連邦民主ユニオン ( EDU ) だった。「特定な宗教の差別ではない」と主張していたが、イニシアチブを代表するウーリッヒ・シューラー氏 ( 国民議
![スイスの国民投票 ミナレット禁止を可決](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cb803c7e1ae28753261708bf83de5ef15d092f35/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.swissinfo.ch%2Fcontent%2Fwp-content%2Fuploads%2Fsites%2F13%2F2009%2F11%2F365999a4c7f38d024abb6af3a9231b9c-keyimg20091129_11554119_2-data.jpg)