本記事は発売中の日経トレンディ6月号「B級グルメ大戦争」の一部を抜粋したものです。本誌ではラーメン以外にも、焼きそばや丼物などのご当地グルメについて「次のトレンド」を読み解いています。ぜひご覧下さい。 今年は、再びラーメンブームが勢いを増す要因が目白押しだ。 まず、ラーメンと不況は相性がいい。低価格ながら“グルメ”の要素が強いためだ。ひとくくりにできない多様な味は、「お気に入りの一品を探す」楽しみを低予算で味わうのに最適。過去にブームがピークを迎えた90年代後半や2000年代初頭は、不況の底とほぼ一致。今年も「従来は見向きもしなかった人でさえ、低価格のラーメンに流入している印象がある」(ラーメンデータバンク代表の大崎裕史氏)という。 また、今年は主に東京でイベントラッシュ。5月末には世田谷の駒沢公園で10万人の集客を見込む大規模イベントが開かれ、6月には東京駅に、超有名店ばかりを集めたエリ