【北京=白山泉】新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策から緩和へ急転換した中国で、死者が急増している。中国政府がワクチン接種や医療資源の準備が整わないまま見切り発車したのが原因で、死者が今後、最大で100万人を超えるとの見方もある。来年の経済運営を決める「中央経済工作会議」は、低迷した景気の回復を優先課題と決めたが、足元の感染爆発が経済を直撃している。 中国メディアによると、北京市の感染拡大により、「人民日報」の74歳の元記者が陽性となった後に死亡。手術の後遺症があり、集中治療室(ICU)で治療を受けていたという。37歳だった元プロサッカー選手の王若吉さんも感染による糖尿病の悪化で亡くなった。台湾メディアによると、同市内では急増する死者に火葬場が対応しきれず、周辺には遺体を乗せた車列ができているという。 中国衛生当局は11月26日以降、死者は出ていないと公表している。
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