茅場町の夜は早い。いや、私だけがもう飲んでいる。ビールの事を考える。仕事中に。今日のビールを最高に美味しく飲める場所に結果的に導いてください。宇宙にそんな都合の良い、自分勝手なお願いをしながら、かったるいお役所仕事をこなす。こなしながら、心は飛んでいく。そう1日の始まりのビールに。私の夜は長い。まあ朝が遅いからだけど。 人生ってなんていたずらなんだろう。私はいつも歯車から外れている。外れたところから世界を観るのが好きなのだ。それには時に孤独と自立を強く求められる。 自由とはたくさんのしがらみの中にいつも用意されているように思う。 本当の意味での自立というのは可能なのだろうか。それって修行僧になって山にこもるしかないんじゃなかろうか。そんなのを望んでいるわけではない。 むしろ歯車の一部になりたい。誰かに必要とされたい。そんな願望から、いざ歯車になるととたんに窮屈になってしまう。そんなジレンマ