2008年、NASA・フェニックス着陸船などの調査によって、過塩素酸塩で覆われている火星の土壌が広範囲に存在することが分かった。過塩素酸塩は地球上の細菌にとってはエネルギー源となる。このため、過塩素酸塩が見つかったことは、火星に微生物が存在する可能性が高まったともいえる。その一方で、火星への有人宇宙探査には大きな障害となる。過塩素酸塩は人間にとっては強い毒性があるためだ(SPACE.com、本家/.)。 フェニックス計画に携わったアリゾナ大学のPeter Smith氏によれば、火星の土壌には0.5%という高い濃度で過塩素酸塩が含まれているという。同氏は有人火星探査を行うのであれば、防毒対策を考える必要があるだろうと指摘している。