コミュニケーションが人を育てる――野村証券、ミクシィの社員活用術(1) - 09/01/19 | 12:30 放任したら人材は育たない――。国内証券最大手、野村証券は若手育成について、この方針を貫き続けている。 その中核を成すのが、1971年から続く「インストラクター制度」だ。入社3〜7年程度の若手先輩社員が、その年の新入社員に密着し、入社から1年間にわたって現場で、仕事の基礎からみっちりと指導する仕組みである。 野村は新入社員の入社前から、新人一人ひとりに誰がインストラクターでつくかを決めて、人員を配置する。1人のインストラクターが最大3人まで面倒を見るが、マンツーマンが基本だ。新人の仕事は、まさにインストラクターとともに進む。 「今日の予定は。新聞にはちゃんと目を通してきたか」。平日朝8時台。株式市場が開く9時を控え、野村の新人は、インストラクターとの打ち合わせを進める。原則とし