愛知県美和町で、公園から自転車で飛び出した小学2年の清水颯太君=当時(7)=が車にはねられ死亡したのは運転手の女性(37)と、公園管理者の美和町に過失があったとして、両親らが計約6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は6日、「公園管理に落ち度があった」と認定し、女性と町に計約5600万円の支払いを命じた。 原告側代理人は「公園からの飛び出し事故で、公園の管理責任が認められるのは極めて異例」としている。 尾崎康裁判官は判決理由で、公園の出入り口に車に注意するよう促す看板や左右を確認できるミラーがなく、出入り口脇の樹木が茂り見通しも悪く、事故が起きる危険性が極めて高かったと指摘。「道路に面する公園としての安全性を欠き、管理に落ち度があった」と結論付けた。