仙台・不動産市況――新築空室率52%! 東京資本が演出したクレーン林立の“悲劇”《不動産危機》(1) - 09/05/07 | 17:20 杜の都・仙台は東北地方では独り勝ちと言われてきた最大都市である。昨年の公示地価では、仙台駅前の前年比上昇率が40%で全国一となった。1平方メートル当たり325万円で、バブル絶頂期だった1991年の1350万円には遠く及ばないが、2005年の底値171万円からは倍近くに反騰していた。 ところがだ。最近の不動産市況を見ると、仙台の悪化ぶりはひどい。先日発表された今年の公示地価では、仙台市中心部の地点は軒並み2割近く急落した。地方圏・商業地の地価下落率上位10のうち9地点を仙台が“独占”している。 また、不動産仲介大手の三鬼商事の調べでは、今年2月の仙台市中心部オフィスビルの平均空室率は14・06%を記録。全国主要都市の中でも飛び抜けて高い。9%台だっ