VRの市場進出を始めとして、数々の名作が生まれた2016年は、ゲーム業界にとって激動の年となった。 本稿では、ゲーマー日日新聞の論説委員J1N1が選ぶ、2016年における名作ゲーム、ゲームオブザイヤーを紹介したい。 なお、当紙のGOTYはゲームの多様な側面を評価するため、最高の作品「作品賞」をはじめ、映像賞、演技賞、脚本賞、ディベロッパ賞、レベルデザイン賞、マルチプレイ賞の計7部門で評価する。 映像賞: 『ラチェット&クランク THE GAME』 精巧と革新を求められるリメイクだからこそ、真に問われる技術がある 私がPS2時代に体験した『ラチェット&クランク』は、まさしく至高のアクションゲームの一つだった。 ユニークな世界観、シンプルだが訴えかけてくるストーリー、敵の攻撃をかわすアクション、ロケットを正確に叩き込むシューター。本作はただ美しいだけでなく、これら全てを再現したリメイクだ。 昨