チームでモノを作る時、例えば、マーケティング→企画→編集→デザイン→…と、バトンを受け渡すような共同作業が発生します。その過程で受け取ったバトンをなるべく「正しく」次へ渡そうとしても、100%正しいまま次の行程へ渡すなんてことはありえません。それぞれの工程で参加している人の頭の中では、やむを得ない妥協だったり、解釈の違いがあったり…。そういった不確定な要素がどんどん重なっていきます。 例えば各工程で70%の正しさを達成したとしたら、最終的にはまあまあ正しいモノが作られそうですが、バトンの受け渡しが5回重なっただけでも、 正しさ70% × 行程5回 = 正しさ17% 17%正しい。つまりは「正しくない」ということになります。みんなが正しいもの作ろうとする限り、正しいものは作れないのです。だから、チームでモノを作る時、行程のどこかで、正しさのループから逸脱した「飛躍」が必ず必要になるのです。