BMIをどう受け止めるべきかBMIだけで肥満かどうかを判定することの問題は、他にも長らく指摘されていました。一つは、筋肉量と体脂肪量の割合が考慮されないため、いわゆる「筋肉質」による高体重で、体脂肪率が低い場合、肥満と判定されてしまいます。 逆にいわゆる「隠れ肥満」のように、体脂肪率が高いものの、低体重である場合、やせと判定されてしまうのです。また、肥満の解消を勧められた人が、運動をして脂肪を筋肉に変えると、一時的に体重が増加するため、BMIも増加して、肥満は悪化したと判定されてしまいます。 また、体重を身長の二乗で割るため、低身長の人ほどやせ、逆に長身長の人ほど肥満という結果になりやすいという限界もあります。 例えば記者は身長が1.75mで体重は75kg前後、体脂肪率は15%前後で筋肉質です(写真)。その他の健康診断の検査結果や問診で肥満ではないと判定されますが、BMIだけで言えば約25