NTTは18日、人の体の表面を伝送経路とするデータ通信技術「レッドタクトン(RedTacton)」を発表した。最大で10Mbpsの双方向通信を可能とするもので、何かを触ったり踏んだりすることによって、身に付けた携帯端末と環境に埋め込まれたコンピュータとの間で通信が行えるようになる。2005年度上期にフィールド実験を行い、早ければ同下期にも事業化する構え。 RedTactonの概要。接触することで通信できるようになる、利用者に分かりやすい形態 開発したPCカード型トランシーバ(右下)のプロトタイプ。左上はハブ型で、LANに接続できる これまで、人体を伝送媒体とする技術は米IBMや松下電工なども開発しているが、通信速度は数Kbpsに留まっていた。NTTは、従来の電流型・電圧型とは異なる「電界型」とも言える方式を開発、高速通信を実現した。フォトニック電界センサーを採用しているのが特徴で、手と足の