イブの朝も、 おにぎりと味噌汁の朝ごはん。 どのおにぎりの中にも やっぱり卵とマヨネーズ。 いつもと少し違う見た目に 娘は目をぱちくりあけて、 大袈裟なくらいにはしゃぎはじめる。 「ツリーのとこ、もったいなくて食べれない」 なんて言いながら、 ばくばくとたいらげた。 ものすごく喜んでいるふうにみせかけて、 実はそれ以上に 私を喜ばせようとしているのかもしれないな。 ここ半年ほどで著しく成長した 娘の横顔をながめながら、 ふいにそんなことを思う。 学校が大好きな小学2年生は、 毎朝大きく重いランドセルを背負って、 笑顔で家を出ていく。 玄関で 「がんばってね」 と声をかけると、たいてい 「がんばらなくても楽しいから」 と返ってくる。 そして思い出したかのように、 「おかあさん、しごとがんばってね」 とつけくわえる。 いつまでたっても 仕事が大好きになれない私に 少し前に娘がくれたプレゼント。