「耳をすませば」というスタジオジブリ製作の劇場アニメをご存知だろうか。 時折金曜ロードショーで放映され、その度に大きいお兄さん達を鬱に追い込んでいる悪名高き作品である。 知らない人は、申し訳ないが説明が面倒なのでググってほしい。 映画が公開されたときは1995年で、僕は当時高校1年生だった。 ちょっと恥ずかしいのだが、僕は死ぬほどこの映画にハマった。 あの頃、自分の雰囲気を天沢聖司に近づけたり、言動もちょっと彼を意識していた。今思うと痛い奴だと思う。 そうして、図書館に通いつめた。それまであまり本を読まなかったのに。 最初はポーズだったけれど、本は読んでみると面白くて、すっかり読書家になった。 今は、少し本に関わる仕事をしている。人生というのは不思議なものだ。 僕は引越しが好きだ。そして、引越し先の近くに図書館があるというのが譲れない条件のひとつになっている。 一年ほど前に今の家に越してき