92年の結成以来、日本のオルタナ〜シューゲイザー・シーンを代表するバンドとして国内外で高い評価を獲得しているルミナスオレンジが、レア音源を多数収録したキャリア初となるベスト盤『Best of Luminous Orange』を発表した。トラットリアからのリリースなどを経て、02年からはフロントマン・竹内里恵のソロ・プロジェクトとなり、近年はリリースの数こそ減っていたものの、イナザワアヒトをはじめとした多くのサポート・メンバーを迎えて着実な活動を続けてきただけに、本作のリリースを機にバンドに対する注目が再び高まるのは間違いない。しかも複雑な楽曲に対する無理解に苦しんだ90年代に対し、ポストロックを通過してリスナーの耳が肥えた今、ルミナスを迎え入れる体制はばっちり整ったと言える。この状況はひとえに、「解散しないって決めちゃった」という竹内の表現に対する情熱が呼び寄せたもののような気がしてならな