いやあ、すごい。 松本山雅FCのサッカーは、観る者の魂を揺さぶって離さない。 11月20日に最終節を迎えたJ2リーグで、松本山雅FCは3位に終わった。J1への自動昇格となる2位以内には、得失点差で届かなかった。5年ぶり5度目の国内トップステージ復帰を優勝で飾ったコンサドーレ札幌、1年でのJ1復帰を決めた清水エスパルスの歓喜を横目に、松本山雅はJ1昇格プレーオフに臨むことになったのである。 松本山雅は、着飾ったサッカーをしない。横浜FCをホームに迎えた最終節では、1トップの高崎寛之へ徹底的にボールを集めた。188センチのポストワーカーが最前線で起点となり、チーム全体が推進力を高めていく。 タテへ突き進んで行く意識が徹底され、ビルドアップでのパスワークにこだわらず、ゴール前へのクロスが相手守備陣に圧力をかけるそのサッカーには、モノクロの時代のイングランドサッカーが重なった。日本ではもはや聞かれ