「30回の開催を記念して、数多くの取り組みを準備して迎えた今年のグランプリには、昨年を大きく上回るお客様にご来場いただきました」 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドの山下晋社長は、鈴鹿で開催された30回目の日本GPに詰め掛けたファンに感謝した。 日本GPはここ数年、入場者数が減少していた。初めて鈴鹿で開催された1987年のF1は11万2000人が集まった。その後、観客はホンダの活躍やアイルトン・セナというヒーローの活躍によって増え続け、2006年に16万1000人というピークを迎えた。 その後、いったん日本GPは富士スピードウェイに移転して行われたこともあり、鈴鹿で再開された'09年には大きく減少したが、それでも日曜日には10万人以上の観客がスタンドを埋めた。 転機となったのは、日本人ドライバーがいなくなった'13年だ。 鈴鹿サーキットが凝らした趣向とは? この年の日本GPは10万人