応募7件のうち駅前再開発は3件で、同地区が最高評価。町田市、東急、東急電鉄が官民一体となって創りあげたシームレスなまちの構造と、商業施設と都市公園の間に設けたコミュニティー拠点「パークライフ・サイト」、駐車場を囲む回遊型オープンモールといった質の高い空間整備が高く評価された。 審査委員長の陣内秀信法政大学名誉教授は「車中心の時代の機能別施設主義でできていた既存の駅前エリアを、新しい時代の発想で組み換え、分断していた道路を廃し、人々が集い楽しめる回遊性のある街の複合空間を魅力的に創り出した画期的なプロジェクト」と講評している。 都市景観大賞は、1991(平成3)年度から「都市景観100選」としてスタート。「都市空間部門」の選定対象は、公共的空間と建物などが一体となって、良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用された地区と規定されている。