今回はmedtoolzさんのブログ『レジデント初期研修用資料』からご寄稿いただきました。 乱暴な言葉の使いかた 状況に火がつくと、たいていの人は足がすくんで立ち止まる。不明の状況にあって、動くことを決断するのは大変で、止まるとたいてい、状況はもっと悪くなる。 最初に動いて、乱暴な言葉で大声を張り上げて、背中を押せる人が、だから必然的にリーダーになる。“怒鳴りかた”にも文法があって、単に大声を出せる人と、大声で指示を出せる人とは異なってくる。 −人望のあるイワシはいない イワシの群れのどこかにも“頭”に相当する個体がいる。“リーダーイワシ”は、人望があるとか、他の個体より頭がいいとか、リーダーシップにつながる何かを持っているわけではなくて、単に“一番最初に舵(かじ)を切った”ということが、その個体を暫定的なリーダーに押し上げている。群れの生き死にがかかっている状況にあって、まわりの情報を把握