総務省は10月19日,情報通信(ICT)分野の国際競争力強化を目的にする「ICT国際競争力懇談会」の初回会合を開催した。ICT国際競争力懇談会は,9月26日に総務大臣に就任した菅義偉(すが・よしひで)氏直轄のプロジェクトである。 菅総務相は前政権で総務副大臣を務めており,前大臣の竹中平蔵氏とともに通信・放送改革を進めてきた人物。開催に先立って「日本はブロードバンドや第3世代携帯電話で世界のトップを走っている。だが残念なことに,ネットワーク機器やソフトウエアの世界シェアは決して高くない。国際競争力の向上が極めて大切だ」とあいさつした(写真)。さらに「情報通信産業を自動車産業と並び立つ産業に育てたい」と意気込みを語った。 会合は非公開で,約2時間にわたって行われた。まず,今後の検討の進め方を議論したのち,各構成員が意見を述べたという。会合終了後に会見した座長の斉藤忠夫・東京大学名誉教授は,「日
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