ビデオや音楽配信,ソフトウエアそのものの流通,業務ロジックを単位としたソリューション提供など,ネットを通じてユーザー・ニーズに直接応えるビジネスの形態は,アイデア次第で無限に広がる。質量のないデジタル・データが人々の感動を呼び起こし,しかもそれがビジネスになる。2005年はまさにそれが実証された年でもあった。しかし,デジタルでできることが人々の想像をあまりに超越しているためか,未来をつぶしてしまう動きにつながることが起きかねない。 デジタル放送の開かれた未来 中でも,ニュース的な動きとしてどうしても取り上げておかなければならないのが,デジタルテレビのコンテンツ配信モデルの未来にかかわる問題だ。コンテンツがデジタルになり,配信経路もデジタルになることで,今は実現できていないビジネス・モデルが新たに形成され,それこそ無限に広がっていく(はずだ)。 たとえば世界遺産を伝えるドキュメンタリー番組を