印刷 関連トピックス日本相撲協会極彩色の文様が描かれた四天王の一つ、増長天の左足の展開図=奈良国立博物館提供 修理中の奈良・東大寺法華堂(三月堂)に安置されていた国宝仏像を過去に撮影した写真について、奈良国立博物館でデジタル画像処理したところ、原形に近い古代の極彩色文様がよみがえった。同博物館の鈴木喜博・名誉館員が19日、同寺であった講演会で紹介した。 金剛力士立像や四天王像など計8体は、寺が創建された8世紀につくられたが、赤や緑、青などの岩絵の具で描かれた想像上の草花「宝相華文(ほうそうげもん)」や獅子などの文様が一部ではがれ落ちたり、退色したりしていた。1996年に始まった修理の際、財団法人美術院(京都市)が剥落(はくらく)防止のため、ふのりの水溶液を塗ったところ、ぬれた効果で文様が浮かび上がって見え、記録用に部分のアップ2千枚以上が撮影された。 写真はフラッシュの影響で青色がか