北佐久郡軽井沢町教育委員会と佐久教育会は2~4日、同町中央公民館で第65回軽井沢夏期大学を開く。大正時代に始まった伝統の講座。ことしは「出版文化を問いなおす」を全体テーマに、国立国会図書館の前館長で京都大学名誉教授の長尾真さんらが講演する=表。 3日間とも、午前の部(9時半~11時50分)と午後の部(1時~3時半)に分け、1人ずつ話す。初日は午前9時から開講式を行う。 軽井沢夏期大学は、軽井沢に避暑に訪れる著名な学者らを講師に、地域の教員や住民に教養を高めてもらおうと、1918(大正7)年、法学者で東京女子大学初代学長の新渡戸稲造や政治家の後藤新平らによって始められた。戦争の影響により一時中断されたが、49(昭和24)年に、軽井沢町出身の早稲田大教授市村今朝蔵らの尽力で再開。65回は再開からの回数だ。 聴講無料。事前申し込み不要。問い合わせは町教育委員会内の夏期大学事務局(電話0267・4