前回は、ビデオカメラアプリを作るために必要なセッションの説明をした。メディアのキャプチャを行うには、セッションを作成して、インプットとアウトプットを接続する。アウトプットとしては、AVCaptureVideoDataOutputクラスを利用した。今回は、アウトプットを受け取るところから始めよう。 AVCaptureVideoDataOutputのデリゲート AVCaptureVideoDataOutputクラスは、キャプチャしたデータをそのままアプリに渡してくれるものだ。そのデータを受け取るために、デリゲートメソッドが用意されている。AVCaptureVideoDataOutputSampleBufferDelegateプロトコルで定義される、captureOutput:didOutputSampleBuffer:fromConnection:メソッドだ。宣言は次のようになる。 List