ラベリングが人の可能性をどれだけ狭めるか。日本に蔓延するこの意識を変えたくて、僕は塾を開いたんです。 「ラベリング」とは、簡単に言うと、先入観を持つということ。多くの人は外見やプロフィールだけを見て、「キミは○○な人間だね」って、決めつけてしまいますよね。言われた方は「自分は○○なんだ」と認識してしまう。それが人の成長を妨げてしまうことが多いんです。 例えば、著書に出てくる教え子の「偏差値を40上げて慶應大学に入ったさやかちゃん」は、見た目がギャルだったために、有名大学なんて絶対無理だとほとんどの人から思われていました。さやかちゃんだけではありません。多くの子が、見た目や偏差値、通っている学校などから「できない子」だと決めつけられてしまう。これは、教育の場だけでなく企業社会でも同じだと思います。 「ラべリング」の問題に気づいたのは、20代前半のころ。高校生に勉強の仕方を教えたことがきっかけ