プログラムを作成する際に、地味ですが重要な作業の1つとしてログの出力部分の作成があります。ログの出力が適切でないと、トラブルが発生した場合にその原因をつかむのが難しくなります。ログの出力が適切であれば、問題の原因を特定することが容易になるでしょう。 また、システムの処理時間をログの要所に入れておけば、プロファイラなどを使わなくても、ボトルネックがある程度解析できます。レスポンスタイムなどのシステム状態の統計を取っておけば、問題の把握などにも役立つでしょう。本稿では、そんな縁の下の力持ちともいえるログの出力機能を提供するCommonsプロジェクトのLoggingとlog4jについて紹介します。 Logginで実現できること Loggingは、log4jやJ2SDK 1.4のLogging APIなど、複数のログAPIへのラッパーとして利用できるライブラリです。Loggingを利用すると、次の