東京都小金井市の佐藤和雄市長(54)は1日、周辺自治体や一部事務組合に委託している可燃ごみ処理の費用を、4月の市長選で「ムダ遣い」と表現したことが原因で委託先との関係がこじれ、ごみ収集が滞る恐れが出た責任を取るとして、市議会に辞職届を提出した。議会は12日付の辞職に賛成多数で同意。公職選挙法の規定で、50日以内に市長選が行われる見通し。 「悩みに悩んだ末の決断です」。就任からわずか半年で辞任に追い込まれた佐藤市長は1日、市役所で記者会見を開き、辞任の決断に至った経緯を説明し市民に謝罪した。 小金井市は、調布、府中両市と運営していた二枚橋焼却場を老朽化から平成19年に閉鎖。新処理場の建設が進まないことから、周辺自治体などに可燃ごみの処理を委託してきた。 佐藤市長らによると、市長選での発言がきっかけで、周辺自治体との関係が悪化。ここ数カ月は発言の撤回と釈明、周辺自治体などへの謝罪と支援要請に追