最近、ノーベル賞の季節になるとちょっとうきうきする。ことしは鈴木章さん、根岸英一さんの2人が化学賞を受賞した。一昨年は米国籍の南部陽一郎さんを含め、何と4人もの日本人がノーベル賞を受賞した。毎年、複数の日本人が候補にあがっている。 これまでの日本人の受賞者は18人。これは世界8位で、アジアでは、4人で2位のインドを大きく引き離して堂々の1位である。科学分野は、英語で論文を書かなくてはならないことなどを考えれば、日本人の受賞は決して少なくなく、学術水準は国際的にきわめて高いことが分かる。 「日本沈没」がいわれて久しいが、こと、ノーベル賞に関してはまだまだ、というより、ますます期待が高まっている。 しかし、今回のハイライトは、何といっても中国の劉暁波(りゅうぎょうは)氏の平和賞受賞だろう。劉氏は言論の自由が認められない中国にあって、最低限の人権を主張して投獄されているのである。しかも、中国政府