校閲という仕事は、基本的に原稿をチェックし誤字脱字、事実関係の誤りを修正する、ということです。新聞の場合は、原稿のほかに紙面のかたちになってからも見出しやレイアウトのルールなどについてもチェックします。 原稿を書く記者も、もちろん完全な(誤りのない)原稿を書きたいわけです。書いた後で誤りを指摘されると怒る人もいますね、プライドの問題でしょうけど。というわけで、原稿を書いている途中で校閲に問い合わせ、というケースがちょくちょくあります。 たとえば 問「ヒトゴミの中ではマスクを、というときのヒトゴミはどの字を使うの」 答「新常用漢字でサンズイのコンの字にコムの読みが使えるようになったので、混雑のコンです」 問「会社をタテナオスのタテはどっち?」 答「建物をタテナオスなら建築のケン、経営をタテナオスなら起立のリツです」 といった文字の扱い、これは校閲の本来業務です。 問「TPPの日本語名はなんだ